ご旅行時の健康管理
時差ボケ、耳の痛み、乗り物酔いに対処するヒントをこちらでご紹介しています。快適なフライトをお楽しみいただくためにお役立てください。
アレルギーや不耐症には多数の原因があります。航空機内でもこれらが発症する可能性を完全に排除することはできません。
機内での空気フィルター
客室内の空気は最大40~50%がいわゆるHEPAフィルター(高性能微粒子フィルター)を通って循環し、残りは外気が加わります。最低外気量とフィルターの径は航空機の型の認可要件に定められています。そのため猫の毛やハウスダストへのアレルギーをお持ちのお客様にもご安心いただけます。
ピーナッツアレルギーに関する大切なご案内
ルフトハンザのフライトでは原則としてピーナッツをご提供することはありません。しかしながら、ピーナッツやピーナッツ製品が機内に存在したり機内食に含まれたりする可能性を完全に排除することはできず、また他のお客様が機内にピーナッツ入り製品をお持ち込みになる可能性もあり得ます。アレルギー反応を起こす他の食品についても同様です。
機内で不耐症またはアレルギーショックが生じた場合、医療訓練を受けたスタッフがいつでも救急医療処置用の薬をご用意します。さらにルフトハンザのすべての長距離フライトに24時間対応のホットラインが用意されており、医師への電話連絡が可能です。
ご旅行に際しアレルギーに関するご質問がございましたら、ご出発の前にルフトハンザのメディカル・オペレーション・センターにお問い合わせください:
Eメール: medicaloperation@dlh.de
機内における酸素供給には限りがあります。したがいまして、酸素供給確保のために、遅くともご出発48時間前までにルフトハンザの メディカルオペレーションセンターmedicaloperation@dlh.deまでご連絡ください。発生する料金は事前に精算していただく必要がありますのでご了承ください。費用の補填が可能かどうかは、ご加入の健康保険にお問い合わせください。さらに、フライトの前に飛行機による旅行が可能かどうかもご確認ください。呼吸器系疾患のあるお客様のご旅行について詳しくはこちらをご覧ください。
ご旅行前に、保安検査の際の危険およびその他のリスクについて主治医にご相談ください。お客様が心臓ペースメーカーを装着している場合、保安検査の際に医師の証明書をご提示いただく必要があります。心臓ペースメーカーを装着している方の旅行に関する詳細情報はこちらをご覧ください。
インシュリンの注射量は食事のリズムと関係しているため、時間の間隔が特に重要です。糖尿病をお持ちのお客様のために、このページにいくつかのご案内をまとめました。
ご予約
お食事を提供するフライトでは、ご出発の遅くとも48時間前にご連絡いただければ、糖尿病に対応した特別食をご用意することができます。ご連絡はルフトハンザ サービスセンターまでお願いいたします。
薬の持ち込みに関するご案内についてもご覧ください。
ご旅行の前に
- ご旅行の前には、インスリン注射の注射量と種類について医師にご相談ください。
- さらに、インシュリン投与の時間と量がお客様ご自身で分かるよう、詳しい旅行用投与プランをご用意ください。
- 非常事態が発生しても代替の薬が常に使えるよう、ご旅行には必要な薬と器具を2倍量ご用意ください。(機内持ち込み手荷物と受託手荷物に1セットずつ入れておくのが理想的です)。
- タイムゾーンを越える西回りのフライトでは1日が長くなるため、食事とインシュリン投与の回数を増やす必要があると考えられます。この点についてはご旅行前に、かかりつけの医師にご相談ください。
- これとは逆に東回りのフライトでは1日が短くなるため、これに合わせてインシュリンの投与を減らすことをお勧めします。この場合も同様に、ご旅行の前に医師にご相談ください。
ご到着後
- インシュリンは、冷蔵庫の温度(+2℃〜+8℃)で保管してください。24時間以内であれば保冷せずに持ち運ぶことも可能ですが、25℃を超える場所では持ち運ぶことができません。
- 目的地に到着した翌日には血糖値のチェックを行い、状況に応じて特別に炭水化物を含む食事を摂ることで、身体に必要な栄養分の補給をすることをお勧めします。
- 下痢や嘔吐の症状が出た場合は、必ず現地で医師の診断を受けてください。医師は体内の水分量を検査し、必要に応じてインシュリンの投与量を改めて調整します。外国での急な診療に備え、ご旅行にはかならず必要な書類を携行するようにしてください。これに関しては主治医の方または健康保険にお問い合わせください。
目的地に到着したとき強い疲労感を感じたことはありますか? 長距離フライトで生じるこの状態は時差ボケと呼ばれます。ここでは、その原因と影響を説明し、一般的な対処法をご紹介します。
原因
人は通常24時間のリズムで生活しています。睡眠中は、脈拍数と呼吸数が減り、血圧が低下し、筋肉は弛緩します。また精神活動も顕著に減ります。
別の時間ゾーンに急に移動することで、人の一日の体内リズムに変化が起こります。睡眠や覚醒のリズムだけでなく、24時間リズムに慣れているさまざまな体の機能にも乱れが生じます。
症状
疲労を感じ、記憶と集中力の両方が鈍るという症状がもっとも一般的です。通常の睡眠時間が妨げられるため、疲れが抜けず、頭痛や吐き気を催すこともあります。
時差ぼけの影響は、西回りのフライトより東回りのフライトで大きくなります。これは人間の「体内時計」が24時間よりも長いリズムにより対応しやすいためです。東から西へのフライト(例えば、ドイツから米国)では1日が長くなり、生体リズムとしてはどちらかといえば合わせやすくなります。つまり、時間を「失う」ことになる西から東への移動(例えばドイツからタイ)と比較して、西行きの便では約20%早く時差になじむことができます。
時差ぼけ対策の基本
機内で
- 航空機に搭乗した直後に、時計を目的地のタイムゾーンに合わせます。これによって、これから待っている新しい時間のリズムへの精神的な準備が整います。
ご到着後
- 目的地の毎日のリズムに慣れるよう心がけます。つまり、その土地の食事時間に食事を摂り、日没まで就寝しないよう意識して行動してください。
- 到着1日目の夜は十分な睡眠を取るよう心がけます。
- 到着して最初の2日間はできる限り精力的な活動を控え、体内時間を現地のリズムに慣れさせます。
- 睡眠薬やメラトニンは体内器官をさらに混乱させるので、服用は控えます。
- できる限り長時間屋外で過ごします。日光は人体が新しい環境に早く対応するのに役立ちます。
- 短期間の旅行では、自国の昼夜のリズムを維持するよう心がけると「2重の時差ぼけ」を回避できます。
- できれば、旅行後は1~2日間自宅で休養しましょう。これによって身体がリラックスし、自国の毎日のリズムに慣れていきます。
西回り便
ご旅行の前に
- 旅行の数日前から普段より1~2時間遅めに就寝し、目的地の新しい生活リズムに少しずつ慣れるようにします。
- 可能な場合は到着時刻を正午頃になるよう計画し、日中の明るい日差しが浴びられるようにします。
- 到着地での大事な約束や会議は、一番頭が冴えていると感じるタイムゾーンに設定します。西回りのフライトを利用すると、それは朝になります。
機内で
- フライト中は眠らないよう心がけます。
- 自然な眠気を防ぐため、機内を動き回り、ノンアルコールドリンクを多く摂取します。
- 高タンパク質食品(チーズ、魚、肉、卵、乳製品)を摂ると、長時間にわたって眠気を伴いません。
ご到着後
- 疲れたからといって、到着直後には眠らず、現地の日没後に就寝します。
- できるだけ長時間日光の下で過ごします。日光はメラトニンというホルモンの生成を促し、人々に疲労を感じさせ、体内の器官を睡眠モードに切り替えます。
東回り便
ご旅行の前に
- 旅行の数日前から目的国の生活リズムに合わせるようにします。つまり、普段より早寝早起きを心がけます。
- 到着地での大事な活動が一番頭が冴えていると感じるタイムゾーンになるよう計画します。東回りのフライトを利用すると、それは夕方になります。
機内で
- フライト中はなるべく眠るよう心がけます。
- 自然な眠気を促してくれる高炭水化物食品(果物、じゃがいも、パスタ、米、ヨーグルト、フルーツジュースなど)を多く摂取します。
- フルーツフレーバーのお茶も安眠に役立ちます。
- 睡眠薬を服用する代わりに、自発的なトレーニングやリラクゼーション運動を心がけます。
- 「身体を疲れさせようとして」アルコールを飲んではいけません。フライト中の飲酒は地上で飲むよりも酔いやすく、体内の水分を奪い、目的地のタイムゾーンに身体器官が適合しようとする動きも遅らせます。
気温がかなり高い地域に旅行される際は、気候の変化に身体が適応するまで十分な時間が必要であることを知っておきましょう。急速に気候の変化が生じる場合、特に寒い地域から暑い地域への移動は、血液の循環に負担がかかります。
気候の変化への対処法
ご旅行の前に
- ご旅行前に、サウナなどに何度も通い、これからの気温変化に身体が適応できるよう訓練します。
- 冷水と温水のシャワーを交互に浴びると循環系が強化されます。
- サンルームでの日光浴は、強い直射日光に肌をさらすのに慣れる準備としては役立ちますが、生体リズムには影響しません。
ご到着後
- 可能であれば、現地の気候に合った衣服に着替えてから航空機を降ります。特に南の国々に行く場合は、帽子の用意もしておきましょう。
- 大柄な方、心肺疾患をお持ちの方は、フライト搭乗後数日間は激しい身体活動を控えた方がよいでしょう。
- 現地の湿度によっては、体内の温度調整を促すため水分を多く摂取した方がよいでしょう。その際に重要な点:空気が乾燥していればいるほど水分を摂ることです。
ご旅行中に薬剤の服用で問題が生じないように、いくつかのアドバイスをルフトハンザがご紹介します。
定期的に服用する薬剤
薬の規則的な服用時間帯が変わる関係で、規則的に薬を飲むことが難しくなります。一定の時間間隔で薬を飲む必要がある場合は、1つあるいは複数の時間ゾーンを超えるフライトの前に、主治医に相談することをお勧めします。
機内持ち込み手荷物に入れる薬剤
薬剤は強打やショックに耐えられるよう包装し、可能であれば機内持ち込み手荷物の中に分散してご持参ください。機内持ち込み手荷物に入れる薬の量は必要量の1.5倍から2倍にしておくことをお勧めします。例外的なことですが、ご搭乗いただいた後フライトに途中降機の必要が生じたり出発時間が遅れる場合があります。機内では薬を冷却できないことにご注意ください。保冷剤(コールドパック)やドライアイスを使うと、機内での冷却が可能です。
薬剤を持参した場合の通関手続
薬剤や注射器を機内持ち込み手荷物として持ち込む場合、医師が作成した個人使用目的の医療器具であることを認める証明書の持参をお勧めします。
薬剤を紛失した場合
万一旅の途中や目的国で薬剤を紛失したときのため、かかりつけの医師に薬の服用量、その薬のジェネリック医薬品名称(特許で保護されていない、薬の成分の国際的一般名称)のほか、血液型やその他重要な医療データの概要を記した書類の作成を依頼してください。さらに、外国での治療または処方箋のために必要な書類を携行してください。これに関しては主治医の方または健康保険にお問い合わせください。
経口避妊薬
西回りのフライトで時差が6時間以上ある国へ旅行する際、経口避妊薬を一度余分に服用することが妊娠を避ける最もいい方法です 。この件については、かかりつけの医師と相談されることをお勧めします。
EpiPen™(エピペン)の投与
ルフトハンザでは基本的にアレルギーや不耐症をお持ちのすべてのお客様に対して、薬を機内持ち込み手荷物に入れて常備していただくようお勧めしています。機内の乗務員は、緊急の場合でもEpiPen™(エピネフリン)自動注入装置を使用した薬の投与を行うことはできません。EpiPen™(エピネフリン)自動注入装置を携行するお子様や青少年がルフトハンザ機に搭乗する場合、この装置の取り扱いに慣れた同伴者が必要です。
乗り物酔いの薬
処方箋を必要としない、例えば ガムタイプの酔い止め薬などを前もって利用すると、疲労感や集中力の低下など乗り物酔いに伴う症状を緩和できます。吐き気を抑えるための薬もありますが、副作用の可能性があるため、医師に処方してもらう必要があります。
機内での空気圧の低下により、お客様に耳の痛みが生じることがあります。痛みの予防に役立つアドバイスを以下にまとめました。
搭乗中に耳が痛む原因
航空機内の気圧は、海抜およそ2,500メートルの高度と同等の気圧まで下がることがあります。そのため、お客様に耳の痛みが生じることがあります。
これは、特に気圧のバランスが、中耳と周辺の空気の間で崩れ、適切な機能を果たせなくなることが原因です。特に耳の痛みは、風邪を引いて鼻がつまっていたり、喉の奥と中耳を結ぶ箇所(耳管と呼ばれています)が腫れて閉塞感を起こしているお客様にこのような症状が生じます。
離陸時は耳の痛みをあまり感じません
航空機が離陸して巡航高度に達するまでは、問題が起こることはあまりありません。これは、客室内の圧力が下がっているからです。風邪を引いた乗客の中耳で過圧が生じても、耳管を通じて比較的簡単にバランスを取ることができます。
風邪を引いていると着陸の際に痛みを感じることがあります
着陸の際に痛みがよく生じるのは、飛行機が下降中に客室の気圧が上昇し、風邪による粘膜の腫れで圧力の自然なバランスがとれなくなることがあるためです。下降時は中耳の圧力が下がり、鼓膜に負担がかかって痛みを感じることもあります。
耳の痛みを回避するためにできること
圧力のバランスを取る上で一番役に立つ手段が、いわゆるヴァルサルヴァ法です。鼻をつまんで、口を閉じ、息を喉の奥に力を込めて送ります。これによって耳管が開き、圧力のバランスがとれるようになります。
予防として、航空機が巡航高度を下げ始める30分位前に、両方の鼻へ鼻づまり用のスプレーを噴射しておくとよいでしょう。スプレーが鼻と中耳の間の空気の通りを良くし、外気圧と中耳の間の圧力のバランスがとれます。
さらに物を噛むような動きをすることで圧力のバランスがとりやすくなります。一番おすすめなのはチューインガムを少し持っていくことです。意識的にあくびをするのも圧力のバランスのために役立ちます。
副鼻腔がはげしい炎症を起こしている場合は、フライトの前に主治医に相談することをお勧めします。
離陸直後に気分が悪くなったら、それはきっと乗り物酔いです。以下の方法でこの不快な吐き気を抑えることができます。
空腹のまま搭乗しない
空腹のまま搭乗しないでください。乗り物には空腹の状態で乗った方がいいというのは間違った考えで、症状を悪くさせるばかりで解決策にはなりません。
むしろフライトの前やフライト中にフルーツ、野菜、サラダ、クッキー、シリアルバーやラスクなど軽い食べ物をとることをおすすめします。コーヒー、紅茶、飲酒や喫煙、また辛い料理や脂っこい料理は控えてください。
ビタミンB1を摂取するようにしてください。ビタミンB1は、神経のインパルスの伝動に非常に関係があり、乗り物酔いや平衡感覚の乱れを改善します。以下の食品が特に多くのビタミンB1を含んでいます:アーティチョーク、魚、オートミール、玄米、アスパラガス、大麦、豚肉。
しょうがは吐き気の緩和に優しく自然に作用します。ご出発前に一杯のジンジャーティーを飲んでください。そうすれば、吐き気を自然な方法で、しかも副作用なしに和らげることができます。
乗り物酔いになりにくい座席を選ぶ
翼の付近で中央座席通路側のシートをリクエストしてください。ここが航空機で最も揺れが少ないところです。
この座席がリクエストできない場合は窓側の座席をおすすめします。日中のフライトの場合は地平線上をずっと見るようにしていると、平衡感覚のバランスが取れ、胃の緊張がほぐれます。それによって吐き気もおさまってきます。
こちらで旅行者血栓症の原因や、ご自分がリスクグループに属していないか、またフライトの間に症状が生じないようにするためのアドバイスをお読みください。
旅行者血栓症の原因
機内などの場所で長時間座ったまま動かずにいると、本来は筋肉の動きによって促進される心臓への血液循環が制限されます。それによって、特に下肢に水分や血液がたまります。下肢の組織圧が高まり、下肢の血流が悪くなることで心臓に送り戻される血液の量が減ります。
まれに、リスクを持った人では、血栓と呼ばれる血液などの塊が静脈の壁に張り付き、それが原因で心臓へ血液を送り返すことが非常に難しくなります。
さらには、この血栓の一部がはがれ落ち、血液の中を流れ、肺まで達することもあります。血管が詰まることで、心臓から血液を送り出すことが非常に困難になります。これは肺塞栓症と呼ばれ、ひどい場合は急性心不全を発症する可能性があります。
旅行者血栓症(深部静脈血栓症)のリスクが特に高い方
- 60歳以上である
- 血栓症の既往症がある
- 過体重である
- 妊娠している
- 悪性疾患の患者である
- 経口避妊薬を服用し、かつ喫煙者である
- 最近手術を経験している
- 遺伝性血液凝固障害患者である
血栓症の予防
弾性ストッキングを着用すると、脚部のむくみが大幅に改善されます。リスクが高いグループに該当する方は、ご自分に合った弾性ストッキングを着用してください。
フライトの間、できるだけ体を動かすようにしてください。機内では、例えばルフトハンザの長距離便ビデオスクリーンで放映している「ルフトハンザ フライロビック プログラム」に積極的に参加することをお勧めします。
客室内の乾燥した環境で身体に適度にバランスの取れた量の水分が摂取できるよう、搭乗中は十分水分を取るよう心がけてください。
アルコールを控えめにし、睡眠薬あるいは精神安定剤も飲まないようにします。
特にリスクの高いお客様は、かかりつけの医師の診断を受けることを強くお勧めします。予防措置として抗凝血薬の服用が必要な場合もあります。
出産を控えたお客様がルフトハンザ便に搭乗される場合の注意事項をご案内します。
妊娠中も安心なフライトを
妊娠経過が順調な場合は問題なくご搭乗いただけますが、妊娠中のお客様は前もってかかりつけの医師に空の旅について相談しておかれることをお勧めいたします。
妊娠中の場合、いつごろまで飛行機を利用できますか?
妊娠第36週まで。もしくは出産予定日の4週間前までは、妊娠経過が順調な場合、産婦人科医の診断書の提出なしでルフトハンザ便にご搭乗いただけます。しかしながら妊娠第28週 以降は下記の点を証明する最新の診断書をお持ちになることをお勧めします:
- 妊娠経過が順調であることの証明
- 出産予定日
- 妊娠中に航空旅行をしても支障のないことが明記された産婦人科医による確認書
- 2人以上の多胎妊娠をされている方で妊娠経過が順調な場合、妊娠第32週 まで航空旅行が可能です。
- 妊娠中は血栓症のリスクが常に高い状態にありますので、航空機内では弾性ストッキングの着用をお勧めします。
妊娠中のお客様のためのルフトハンザの診断書
ルフトハンザの診断書は、ダウンロードして、主治医の方に記入いただき、ご旅行中ご携帯ください。
PDF形式のルフトハンザ診断書フォーム
健康に関する上記条件と関係なく、一部の国では異なる内容の規定が適用されます。国別の法的状況によって航空旅行の許可が下りない場合、ルフトハンザは責任を負うことができません。渡航目的国における各地の法的状況によって妊娠中を理由に入国が拒否される場合にも、ルフトハンザは責任を負いかねます。そのため、妊娠中の方の航空旅行の許可に関する国別法規定への適合性を管轄当局に前もってお問い合わせいただくよう強くお勧めします。
詳細に関するご質問はルフトハンザのメディカルオペレーションセンターで承ります:
Eメール: specialservice@dlh.de
頻繁に航空機でご旅行のお客様は、FREMECをお持ちであれば空の旅の負担が軽減します。このカードは、健康上の問題がある、またはお体が不自由なフリークエント フライヤーの方のために作られました。
FREMECで簡単な予約
航空旅行の際、健康上の適性に制限がある方で、頻繁に飛行機をご利用のお客様のためにフリークエント トラベラー メディカルカード(FREMEC)を作成しました。当カードにはお客様のお世話のために大切なあらゆる情報が含まれ、通常はフライトごとに必要なメディカルケアフォームの代わりとなります。カードの内容はルフトハンザの医師がお客様の病状や状態などに基づいて作成します。
FREMECの情報に基づいてお客様それぞれのサービス範囲が決まります。この情報はご予約の都度お伝えいただく必要があります。また、ご予約のたびにルフトハンザのメディカルオペレーションセンター medicaloperation@dlh.deまでご連絡いただく必要がありますのでご注意ください。
このカードはIATA(国際航空運送協会)に加盟するすべての航空会社でご利用いただけます。FREMECはルフトハンザのメディカルサービスが発行します。
ラウンジ
ルフトハンザではフランクフルトとミュンヘンの両空港において、お世話が必要なお客様のための特別ラウンジをご用意しています。こちらのお客様のお世話は、専門の訓練を受けたルフトハンザ スタッフのチームが担当します。
睡眠時無呼吸症候群があり、睡眠療法装置(CPAP装置)を使用されている場合、装置の機内お持ち込みだけであれば、ルフトハンザ便では特別に申し出をされる必要はありません。通常の機内持ち込み手荷物(最大8kg)に加えて、ラップトップケースのようなバッグに入れて睡眠療法装置を持ち込むことができます。ただし、飛行中に睡眠療法装置(CPAP装置)の使用が必要な場合は、メディカルオペレーションセンターでの事前登録が必要です。specialservice@dlh.de バッテリーで作動する睡眠療法装置のみが許可されていますのでご注意ください。機内電源による供給は保証できません。さらに加湿器のスイッチもオフにしてください。セキュリティチェックの際に提示できるように、装置の説明書を携帯することをお勧めします。
医療機器を手荷物に入れて機内にお持ち込みになる場合の詳細や、バッテリーなどの輸送に関する要件については、こちらをご覧ください。危険物
飛行機に不安や恐怖をお持ちですか?
フライトの間は安心できないという人は少なくありません。2003年にドイツのアレンスハッバ世論調査研究所が行った調査では、ドイツ人の16%が飛行機への恐怖に悩み、さらに22%が明らかな不安を感じていることが示されました。checkfelix.comにおける2013年のアンケートによれば、オーストリアでは搭乗客の半数以上(55%)が、飛行機に乗る時には気分が優れないという結果が出ています。
フライトにおける実際の安全性を考えてみれば、その恐怖心とは多くの場合、情報の不足や誤りが主な原因とされる根拠のない不安であり、何よりも専門的サポートによって克服することができます。
飛行機恐怖症に対処するためのアドバイス
- 十分に休息をとった状態で飛行機に乗れるように努めましょう。
- 時間に余裕をもって空港に到着することで、環境や状況に適応できます。
- フライト中は周りの人と話をしたり、音楽を聴いたり、本を読んだりすることで、気分を紛らわすようにしましょう。
- フライト中は十分に水分を摂取し、アルコールやカフェイン入りの飲み物は避けましょう。
- フライトの前にリラックス法(漸進的筋弛緩法や呼吸法)を習得し、離陸前と飛行中に繰り返し実践しましょう。
- 精神安定剤、特にベンゾジアゼピン(「バリウム」や「タボール」など)のような向精神薬は必ず医師と相談の上で服用してください。セントジョーンズワートやバルドリアン(バレリアン/セイヨウカノコソウ)のような植物由来の薬も同様です。
メディカルケアフォーム
心臓疾患や肺疾患、脳卒中などの病気、事故による怪我、あるいは慢性疾患をお持ちのお客様は、航空旅行に対する適性についてルフトハンザ指定医師による健康診断を受けていただきます。
航空機でのご旅行の際の健康管理に関するご質問はこちらまでどうぞ:
ルフトハンザ メディカル オペレーションセンター